今度、劇で桃太郎をするんだよ!
そう言われると絵本を探しに行くのですが、昔話ってたくさん絵本があって迷いますよね~
シンデレラやこびとのくつや、ピーターパン、にんじんだいこんごぼう、オズの魔法使い…。
我が家の子どもたちも子ども園では毎年いろいろな昔話の劇を行ってきました。
そのたびに家でも読んでみようと絵本を探していたのですが、定番の昔話って絵本が多くてどれを選んでいいか分からないですよね。
今回はそんな定番の、みんながよく知る日本の昔話のロングセラー絵本をまとめてみました!
日本の定番昔話ロングセラー絵本
日本の定番とも言われる昔話を描いたロングセラーの絵本を集めてみました!
親の皆さんが読んでもらった絵本もあるかもしれません。
ももたろう
ロングセラーの昔話絵本の代表的存在
昔話といえば赤羽末吉さんの絵が思い浮かぶ方も多いかもしれません。
この方は本当にたくさんの昔話絵本を残してくださったので、赤羽さんの絵本を読めば日本の昔話は大抵網羅できますw
この『ももたろう』はその中でもミリオンセラーのロングセラーです。
まだ読んだことがない方は勿体ない!
ぜひ昔ながらのももたろうを読んでみてくださいね。
みんなが知るお話だからこそのアレンジも
お話として定番、誰もが知っているからこそのアレンジ作品も豊富です。
その後のお話だったり、おもしろおかしく描かれたり、いろいろあります。
定番のあとはこんなアレンジ作品を楽しんでもいいですね!
うらしまたろう
読み継がれてきた美しい絵本
やはり、福音館書店のロングセラーは信頼があります。
昔ながらの美しい絵が、不思議な世界と合わさって何とも言えない雰囲気。
秋野さんは日本画家でもあるので、より一層日本らしく感じますね。
昔話には地区によって語り継がれる話が違ったりします。
この絵本は助けた亀が乙姫さま自身だったバージョンです。
読み比べると楽しい昔話です
浦島太郎はいろいろな作家さんが描いてる昔話です。
好きな作家さんを選んで読み比べてみるのも違いを楽しめていいですよ!
こちらは猫絵本でお馴染み町田尚子さんが絵を担当しています。
こちらは優しい色彩が印象的ないわさきちひろさん。
絵で選んでみてもいいですね。
きんたろう
かなり少ない金太郎の絵本
桃太郎は良質の名作絵本がありますし、浦島太郎もいろいろ選べるんですが、金太郎は本当に少ない。
何故なんでしょうね?
これは『とべバッタ』など迫力のある絵でお馴染みの田島征三さんが絵を担当しています。
表紙からも分かるようにとってもダイナミック!!
金太郎ってこんなお話だったんだなーとイメージが変わりました。
少ない選択肢で選ぶなら
いやもう本当に金太郎の絵本って少ないので、わたしは以下の2冊は心からオススメはしないけど載せておきますw
こちらは幼児向けなのかすっごくシンプルになっている絵本。
このシリーズは全部お話がやさしーくなっている気がします。
こちらは新しいシリーズで昔話がいろいろ出ています。
個人的には帯がハードル上げすぎてて残念に思っているシリーズですw
かさじぞう
これも色んなパターンがあって楽しい昔話
かさじぞうといえば、雪が積もっていたお地蔵さまに笠をかぶせてあげたおじいさんへ、お地蔵さまたちが恩返しに来るというお話。
でも、笠が足りなくなった最後のお地蔵さまにかぶせたのは自分の笠?それとも手ぬぐい?
そもそもお地蔵さまは何体出てきた?
恩返しにやってきたのはお地蔵さまたち?それとも最後のお地蔵さまだけ?
などなど、細かな違いが日本中にあるんです。
絵本でもタイトル含めそんな違いが出ていますので、読み比べて楽しんでみてもいいですね。
読み比べるのにおすすめな絵本
『いないいないばあ』など赤ちゃん絵本でお馴染みの松谷みよ子さんが文を担当した作品。
おじいさんとおばあさんの間に生まれた亡くなった子どもたちへの言及が印象的です。
こちらはわたしも好きな西村敏雄さんが絵を担当されています。
このお話では雪が落ちてくるシーンが印象的です。
いっすんぼうし
かわいらしい一寸法師も実は…
いっすんぼうしといえばこの絵本にあるような、愛らしい一寸法師を思い浮かべます。
だけど、室町時代に成立した『御伽草子』にかかれている一寸法師は、一目惚れした娘さんを陥れて自分の妻にしようとするような人物なんです…
昔話は時代によって語られ方が変わってきた部分もありますが、違いに驚きますよね。
とはいえこの絵本はスタンダードないっすんぼうしを楽しめますのでオススメです。
いっすんぼうしはどうやって生まれてきた?
様々な絵本がある昔話では細部が違っていて読み比べも楽しいです。
ここではいっすんぼうしの生まれ方の違いに着目して選んでみました!
こちらのいっすんぼうしは、なんとおばあさんの中指の腹から。
こちらのいっすんぼうしは、神棚から落ちてきた卵から!
他にも、『いないいないばあ』の松谷みよ子さんや『めっきらもっきらどおんどん』の長谷川摂子さんが文を担当していたり、はたこうしろうさんや山本孝さんが絵を担当していたりする作品も。
ぜひ読み比べてみてください。
かちかちやま
今の時代には怖すぎるかもしれません
このお話には昔話ならではの残酷さがあります。
だけど、個人的にはその残酷さも含めて語り継いでいってほしいなあと思います。
子どもにとっては、この怖さが楽しい、面白いという部分になることもあります。
むかしむかしあるところに…とぼかすことで、追体験ではなく覗き見のような感覚になれるのかもしれませんね。
それでももう少しマイルドな方がいいなら
現代的配慮を、ということで残酷な描写が軽減されているものもあります。
松谷みよ子さんは婆汁の描写は不要と考えて削られたのだとか。
おむすびころりん
教科書にも載っている昔話
小学生のお子さんをお持ちなら、音読で死ぬほど聞かされたお話かもしれませんw
とてもリズミカルな「おむすびころりん すっとんとん」というフレーズは何度も言いたくなります。
このお話も細かな違いがあるので、読み比べるのも楽しいですよ。
読み比べるなら…
『まゆとおに』『オニのサラリーマン』でおなじみ富安陽子さんが文を担当されている絵本。
こちらは「おむすびころりん すってんしゃん」というフレーズでした。
かわいらしい絵でお馴染みのさいとうしのぶさんが絵を担当されたものもあります。
『ねずみじょうど』も同じお話です
こちらはタイトルが違いますが、ほぼ同じ昔話です。
おむすびが転がらないので同じと言っていいのか分かりませんがw
こぶとりじいさん
こぶとりじいさんといえば頬のこぶだけど…
こちらの絵本では額にこぶができたおじいさんのお話です。
あとお隣のおじいさんもそんなに意地悪じゃないですw
こぶとりじいさんのお話もバリエーションが豊富で、鬼ではなく天狗が出てくるものもあります。
ラストもそれぞれ違っていて、意地悪な隣のおじいさんがこぶを増やされてしまったり、こぶを増やされて落ち込む隣のおじいさんを歌と踊りで励ましたりと色々あるようです。
いろんなパターンがあるのが昔話らしくて面白いですね。
さんまいのおふだ
お札は誰からもらった??
さんまいのおふだを使って山姥から逃げるお話、というのは共通していますが、そのおふだを誰からもらったのか違ったりします。
上の福音館書店の絵本では、山姥の家の便所の神様からもらっています。
だけどこちらのお話では和尚さんからもらっています。
こちらも和尚さんからもらっています。
表紙のインパクトはすごいけど、長めなのに読みやすいです。
さるかに合戦
子ガニの味方はだれ??
さるかに合戦といえば子ガニの仇討ちですよね。
これもいろいろなパターンがあって、上記の『かにむかし』は新潟県の佐渡に伝わるお話をもとに描かれています。
きびだんごで仲間を募るのが桃太郎ちっくです!
ちなみに子ガニの仲間はお馴染みの蜂、栗、うす、棒、そして牛の糞です。
なかなか壮絶な復讐劇なのですが、牛の糞が参加しているところが可笑しさとなって子どもたちの心を掴むのかもしれません。
復讐の内容も微妙に違ったりします
こちらもいろいろな方が描かれているお話なので、ぜひ読み比べてみてください。
下は『いないいないばあ』の松谷みよ子さんと『いいからいいから』の長谷川義史さんの豪華タッグ。
長谷川さんの絵のおかげでどことなくユーモラスさが加わっています。
こちらはわたしも大好きな高畠那生さんが絵を担当している迫力の表紙が印象的な作品。
初めから仲間が登場しているパターンでした。
とにかく絵に圧倒されます。
昔話じゃないけど、ロングセラーな昔の絵本はこちらからどうぞ!
わたしはだいこん、イチゴはにんじんをやった昔話劇。
幼児にも分かりやすいので初めての昔話にぴったり!
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