
世界の子どもたちは、どんな絵本を読んでるの?
世界中の子どもたちは、どんな絵本を読んで育っているのでしょう。
日本では定番のあの絵本。
名前は知っているけれど、実際に読んだことはない海外の名作。
世界で何千万部も売れ続けている絵本には、時代や国を超えて選ばれてきた理由があります。
この記事では、絵本の世界累計発行部数をランキングにして、1000万部以上の超ベストセラー絵本を紹介します。
世界の定番を知りたい方も次に読む1冊を探している方も、きっと気になる絵本が見つかるはずです。
こんな方におすすめ
絵本の世界売上ランキング
絵本の累計発行部数は、出版社発表や新聞記事などをもとにまとめています。
できるだけ最新の数字を参照していますが、近年の数字が出ていない作品は除外しています。
シリーズ作品は原則1冊としてカウント。児童書は含めていません。
日本語版があるものは日本語版を中心に紹介しています。
1.どんなにきみがすきだかあててごらん ⇧
優しい気持ちになれる絵本
前回のランキングでは同率1位でしたが、サム・マクブラットニィ、アニタ・ジェラームの『どんなにきみがすきだかあててごらん』が今回は単独1位となりました。
累計発行部数は6,150万部以上。
近年も売上を伸ばし続けており、世界中のパパママに読み継がれているロングセラー絵本です。
日本では2025年で108万部とミリオンセラーではあるものの、世界的な知名度と比べるとやや落ち着いた印象かもしれません。
ストレートに愛情を伝える内容は日本では好みが分かれる部分もありますが、親子で読むと自然と優しい気持ちになれる1冊です。
シリーズ作品もあります
四季をテーマにしたシリーズ作品も展開されています。
はる・なつ・あき・ふゆ、それぞれの季節を通して楽しめるセットもあります。
また、25年ぶりの続編も刊行されています。
作者サム・マクブラットニィさんは2020年9月に逝去されており、この作品が遺作となりました。
2.はらぺこあおむし ⇩
日本でも大人気、仕掛けが楽しいカラフル絵本
世界で2番目に売れている絵本は、日本でもお馴染みエリック・カールの『はらぺこあおむし』です。
長年にわたり世界1位の発行部数を記録していましたが、近年は2位となっています。
それでも累計発行部数は6,000万部以上。
1位との差はわずかで、発表タイミングによってはほぼ同じになりそうです。
(※ランキングは公式発表されている数字ベースです)
日本でも人気は非常に高く、通常版・ボードブック版などを含めると日本国内ではトップクラスの売上を誇ります。
世界では80以上の言語に翻訳され、フランス、イタリア、中国、ロシアなど世界中で読み継がれてきました。
実は初版が日本で印刷されたというエピソードもあり、日本との縁が深い作品でもあります。
3.おやすみなさい おつきさま ⇨
世界の子どもたちの、おやすみ前の定番絵本
世界で3番目に売れている絵本はマーガレット・ワイズ・ブラウン、クレメント・ハードの『おやすみなさい おつきさま』です。
2022年の時点で4800万部という驚異的な数字。
2025現在の数字が分からなかったのですが、きっとさらに増えていることでしょう。
アメリカでは定番の絵本で、オバマ元大統領や皇后雅子さまの思い出の絵本としても有名です。
日本語版でも穏やかな気持ちになれるおやすみ前にぴったりな絵本ですが、こちらは英語だと韻を踏んでいるのがよく分かります。
比較的簡単な英語なので、英語の読み聞かせに興味がある方は原書もおすすめ。
↓こちらはCD付きなので英語に自信がなくてもOK!
4.ピーターラビットのおはなし ⇨
世界中で100年以上読み継がれてきた名作
世界で4番目に売れている絵本が、ビアトリクス・ポターの『ピーターラビットのおはなし』です。
もともとは作者自身による自費出版から始まり、口コミで人気が広がり世界へ。
現在では110以上の国、35以上の言語で出版されています。
シリーズ全体では累計2億5,000万部以上、この作品単体でも4,600万部以上という驚異的な数字です。
100年以上読み継がれている理由は、かわいらしい絵だけでなくちょっとしたスリルやリアルさがあるところ。
実はピーターのお父さんは物語の中でパイにされてしまっていて、子ども向けながら自然界の厳しさもほんのり感じさせます。
日本では近年、作家・川上未映子さんによる新訳版が出版され話題になりました。
作家としての表現力も生かされていて、文章のリズムや読み心地が大切にされている訳になっています。
これから日本では、この新訳版に触れて育つ子どもも増えていくかもしれませんね。
5.ラヴ・ユー・フォーエバー ⇨
親から子へ、そして世代を超えて読み継がれる物語
世界で5番目に売れている絵本が、ロバート・マンチの『ラヴ・ユー・フォーエバー』。
ハードカバー、ペーパーバック合わせて3,800万部売れています。
赤赤ちゃんを抱っこしたお母さんが、やさしく歌う子守歌。
その歌は子どもが成長しても、そしてお母さんが年を重ねても、ずっと受け継がれていきます。
読み聞かせ絵本ではあるのですが、どちらかというと親の気持ちに強く響く絵本という印象を持つ方も多いかもしれません。
日本では約35万部という情報が多く、世界的な人気と比べると、やや落ち着いた印象です。
日本版は絵が違う!?
日本語版は梅田俊作さんによるイラストになっています。
これは出版元が原作の絵は当時の日本向けではないと判断し、原出版社の許可を得てテキストのみを使用した別イラスト版として出版されたためです。
原作版はかなり生活感のある描写(トイレのいたずらシーンなど)もあり、確かに当時の日本では少し受け入れにくかった可能性もありそうです。
その後、日本では2014年にいせひでこさんによる新訳版も出版されています。
6.Chicka Chicka Boom Boom
アルファベットを楽しく覚えられる、世界の定番ファーストブック
世界で6番目に売れているのが Bill Martin JrとJohn Archambaultの『Chicka Chicka Boom Boom』です。
これまでに3000万部以上の売上を記録しています。
アルファベットたちがヤシの木を登っていく、リズミカルでテンポの良いストーリーが特徴。
英語圏でははじめてのアルファベット絵本として定番の1冊です。
韻を踏んだ文章で、歌うように読み聞かせできるのも人気の理由。
CD付き版などもあり、音と一緒に英語に触れたいご家庭にも選ばれています。
英語の音やリズムに親しみたい方は、英語読み聞かせの始め方も参考にしてみてください。
7.かいじゅうたちのいるところ ⇨
子どもの心を描いた、世界的名作
世界で7番目に売れている絵本が、モーリス・センダックの『かいじゅうたちのいるところ』。
発売からこれまでに全世界で2000万部も発行されています。
発売当初は大人からの評価が分かれましたが、子どもたちから圧倒的な支持を受け、翌年にはアメリカ最高峰の児童文学賞であるコールデコット賞を受賞しました。
さらにモーリス・センダックは、世界的な絵本賞である国際アンデルセン賞も受賞しています。
日本でも約138万部を売り上げ、長く読み継がれている名作の1冊です。
※日本初期版は『いるいるおばけがすんでいる』という別タイトルでした。
8.The Cat in the Hat ⇨
英語圏の子どもたちが必ず通るロングセラー
世界で8番目に売れている絵本がドクター・スースの『The Cat in the Hat』です。
シリーズの中でも特に人気なこちらは、1600万部も売れています。
ドクター・スースは、英語圏では「知らない人はいない」と言われるほど有名な作家。
リズミカルな文章とユーモアたっぷりの展開で、世代を超えて読み継がれています。
日本語版は現在入手が難しいため、英語版やオーディオブックで触れる方も多い作品です。
Audibleでは音声でも楽しめるので、英語の聞き流し教材として使う方もいます。
2026年映画「キャット・イン・ザ・ハット」が日本公開!
この絵本を原作として、ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ・アニメーション初の長編映画が製作されました!
2026年に日本公開が決定しているので、話題になる前にぜひチェックしておいてくださいね。
映画化された絵本って意外とあるんですよ!
気になる方はこちらの記事をどうぞ。
9.The Poky Little Puppy ⇨
アメリカで長く愛されるクラシック絵本
世界で9番目に売れている絵本が、Janette Sebring Lowreyの『The Poky Little Puppy』。
これは2007年のデータで1500万だったので、現在はさらに伸びている可能性があります。
日本語版はほぼ流通していませんが、アメリカでは長年人気を保ち続けている定番作品です。
1940年代の作品らしい、レトロなイラストも魅力のひとつです。
10.おおきな木
大人にも深く響く、哲学的な名作
世界で10番目に売れている絵本はシェル・シルヴァスタインの『おおきな木』です。
2024年で60周年となったこの作品は、これまでに1450万部も売り上げています。
日本では村上春樹さんの翻訳でも知られている作品。
子ども向け絵本でありながら、大人になってから読むとまた違う意味を感じる方も多い1冊です。
小学生以降〜大人まで、長く手元に置いておきたい作品として選ばれています。
11位からの1000万部ランキングリスト

ここからは1000万部超えの名作を一覧で紹介します!
| タイトル | 作者 | 日本語版名 | |
| 1400万部 | The Gruffalo | Julia Donaldson | もりでいちばんつよいのは? |
| 1300万部 | Dear Zoo | Rod Campbell | おとどけものです |
| 1300万部 | The Monster at the End of This Book | Jon Stone Michael Smollin | |
| 1100万部 | Pat the Bunny | Dorothy Kunhardt | |
| 1000万部 | The Snowy Day | Ezra Jack Keats | ゆきのひ |
もりでいちばんつよいのは?
イギリス発の大人気絵本『The Gruffalo』(1999年)。
発売以来1400万部以上を売り上げています。
小さなネズミと怪物グラファロの掛け合いが魅力で、アニメ化もされるなど長く親しまれている1冊です。
おとどけものです
アメリカで長く読み継がれている定番しかけ絵本『Dear Zoo』。
これまでに1300万部以上を売り上げています。
めくりながら楽しめる構成で、英語が分からなくても直感的に楽しめるので英語絵本デビューにも向いています。
The Monster at the End of This Book
『セサミ・ストリート』シリーズの人気絵本で、1971年初版のロングセラー。
世界累計1300万部以上を売り上げています。
キャラクターが好きな子や、英語の読み聞かせ導入にも取り入れやすい1冊です。
Pat the Bunny
触って楽しめるしかけが特徴のベビー向け絵本。
世界中で1100万部以上を売り上げているロングセラーです。
遊びながら自然に英語に触れられるので、はじめての英語絵本にも向いています。
ゆきのひ
コールデコット賞受賞作として知られる冬の名作絵本。
世界で1000万部以上を売り上げています。
雪の日の空気感をやさしく描いた、冬に読みたい定番作品です。
次の1冊を選ぶヒントに
世界中で読み継がれてきた絵本には、それぞれ長く愛されてきた理由があります。
ただ、売れているからといって必ずしもわが子に合うとは限りません。
年齢、好み、読むタイミング…それぞれに合った今の1冊を選ぶことが大切です。
今回紹介した作品の中に、次の1冊が見つかっていたら嬉しいです。
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➤ 日本の絵本売上歴代ランキング!一番売れているロングセラー名作10選
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