2020年以降のコールデコット受賞作品一覧
2020年 『The Undefeated』
キング牧師、モハメド・アリ、マイケル・ジョーダンあたりは日本でも有名な方々ですね。
そんなアフリカ系アメリカ人たちの差別に負けない不屈の功績を称える詩的な文章と力強い絵。
残念ながら日本語版は未刊行です。
2021年 『We Are Water Protectors』
受賞作品を見ていると、時代の流れを感じます。
こちらは公共工事へ対する先住民の抗議活動をもとにしたフィクションですが、水の大切さや環境を守ることも考えさせられる内容です。
絵も色彩が美しく、神秘的な感じがあります。
今のところ日本語版は未刊行ですが、内容的にもそのうち出てくれるような気がしています。
オナーブックは『アレッポのキャットマン』
多くの難民を生んだシリアの街・アレッポ。
そこで残された猫たちを保護する活動をしていた救急隊員・アラーさんの実話です。
彼らの保護活動はトルコ・シリアの大地震を含め、今もなお継続して行われています。
こちらの作品でオナーを受賞した清水裕子さんはニューヨーク在住の日本人イラストレーターです。
2022年 『Watercress』
ノスタルジックな表紙が目を引くこの作品は「クレソン」。
道端のクレソンを摘む両親に「どうして食料品店で買わないのか」と恥じる女の子。
大人になってからこそ気付くものもありますよね…
移民の生活の厳しさと、今のありがたみを感じられるお話です。
2023年 『ホットドッグ』
都会の暑さ、アスファルトの暑さでおちおち散歩もできない犬…
ここ数年の異常な暑さではより一層共感できてしまいます。
わたしもこんなふうに過ごしてみたーい!
夏にぴったりの絵本です。
2024年 『わたしはBig! ありのままでかんぺき』
2024年コルデコット賞受賞! 言葉のトゲを知っているすべての人へ。著者の実体験から生まれた、自分らしくあることのすばらしさを描く話題作。
生まれた時からおおらかで想像力に富み、すくすく育った女の子。けれどある時かけられた言葉で、気づかされたのです。自分が他の子より「大きい」ことに――。
Amazon「わたしはBIG! ありのままでかんぺき」商品説明より
他者の言葉に傷ついた女の子が、自分の力で世界を広げ「決めつけ」から解放されていくさまを、シンプルな文章と美しい色彩、両観音のしかけで表現した絵本です。

以上、4回にわたってすべての受賞作品を紹介してきました!
振り返りたい方はこちらからどうぞ。

コールデコット賞そのものをおさらいしたい方はこちら!
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