
1980年代は、まだ昭和…??

そうだね、平成になったのは1989年だよ!
1980年代といえば、昭和の最後を彩る年代。
1989年に昭和天皇が崩御、平成と改元されたので、ホントにギリギリ昭和時代です。
この年代はいわゆるバブル経済期も含まれていて、高度経済成長期の勢いを感じる時期。
子ども向け絵本も次々と発売され、ミリオンセラーもたくさん生まれています。
今回はそんな1980年代の代表的な絵本を紹介します!
こんな方におすすめ
この記事でわかること
1980年代には何があった?
バブル経済が始まる1980年代、何があったのか?
主な出来事を見てみましょう!
1980年代の社会的な出来事
1980年代に起きた事件・事故
1980年代のキッズ向けの出来事まとめ

ぼくみたいなキッズ向けの出来事もまとめてみるね!

アンパンマンはママたちが子どもの頃からあるんだね!
1980年代が初版の今も買える絵本
1980年代も名作絵本が次々と生まれた年代です。
個人的に懐かしい絵本も多く、絞るのが大変ですが何とかまとめてみました!
キャベツくん
キャベツくん のあらすじ
ライオンがキャベツを食べるとどうなるのかな? じゃあクジラが食べると? キャベツくんとブタヤマさんの楽しい会話のおもしろさ。
文研出版「キャベツくん」
第4回日本の絵本賞「絵本にっぽん大賞」受賞!
いわゆるナンセンス絵本の代表格・長新太さんの絵本。
我が家の末っ子ポテトも大好きだった絵本です。
ほんと訳わからないんですけど、それがいい!
教科書にも掲載され、日本絵本賞の前身でもある絵本にっぽん賞も受賞しています。
ぼちぼちいこか
ぼちぼちいこか のあらすじ
重量級のカバくんは、船乗り、飛行士、ピアニストと、次々に新しい仕事に挑戦します。おかしな結末をユーモラスな絵で語ります。
偕成社「ぼちぼちいこか」
おそらく日本で初めて大阪弁で訳された絵本ではないでしょうか。
失敗を重ねるカバくんですが、大阪弁だからかユーモラスさがグッと増しています。
子どもですら忙しい現代、ぼちぼちいこか…と思える素敵な名作です。
ノンタンのたんじょうび
ノンタンのたんじょうび のあらすじ
ノンタンは友だちから「ないしょ、ないしょ」といじわるされました。でも、目かくしされて連れていかれたところにあったのは?
偕成社「ノンタンのたんじょうび」
大人気ノンタンシリーズの9作目、ミリオンセラーの絵本です。
お誕生日がより特別に感じられる1冊です。
くだもの
くだもの のあらすじ
ページを開くと、丸くて大きな緑のすいか。ページをめくると、三日月形に切られた真っ赤なすいかが、お皿にのって現れます。「さあ どうぞ」。その先も、ページをめくるたび、もも、ぶどう、なし、りんごと、子どもたちに身近な果物が、まず丸ごとの形で示され、次に食べやすい形で「さあ どうぞ」と差し出されます。果物のみずみずしさを丁寧に描き出した絵に、子どもも大人も夢中になること間違いなしの食べもの絵本です。
福音館書店「くだもの」
初めての食育絵本にもぴったりな絵本。
繊細で丁寧に描かれた果物が、食べられる状態になって「さあどうぞ」。
最後に出てくる子どもを我が子に重ねた方も多いはず。
どうぞのいす
どうぞのいす のあらすじ
うさぎさんが作った椅子をめぐって次々に繰りひろげられる取りかえっこ。「どうぞ」にこめられたやさしさが伝わってくるロングセラー絵本。
ひさかたチャイルド「どうぞのいす」
優しい気持ちになれる、ミリオンセラーの名作です。
他人を思いやる気持ちやそれが繋がっていく優しさを、お話と同じようにほっこりとした絵で描かれています。
過去には1年生の教科書にも採用されていました。
みんなうんち
みんなうんち のあらすじ
大きいゾウは大きいうんち、小さいねずみは小さいうんち。魚も鳥も虫もうんち。いろんな動物のいろんなうんち。うんちのしかたも様々で、とまってうんち、歩きながらうんち。あちらこちらでうんち、決めたところでうんち。おとなもうんち、子どももうんち。「いきものはたべるから、みんなうんちをするんだね」というお話です。子どもにとって興味のある、そして大事な「うんち」が主役のユーモアいっぱいの絵本。
福音館書店「みんなうんち」
タイトルだけでも子どもたちが喜んでしまいますが、中身も良いです。
シンプルながらも教訓めいたものがなく、それでいてうんちをする大切さを教えてくれます。
読み聞かせ会でも食いつきがいい1冊、五味太郎さんの作品の中でも人気の絵本です。
きんぎょがにげた
きんぎょがにげた のあらすじ
きんぎょが1ぴき、金魚鉢からにげだした。どこににげた? カーテンの赤い水玉模様の中にかくれてる。おや、またにげた。こんどは鉢植えで赤い花のふり。おやおや、またにげた。キャンディのびん、盛りつけたイチゴの実の間、おもちゃのロケットの隣……。ページをめくるたびに、にげたきんぎょがどこかにかくれています。子どもたちが大好きな絵探しの絵本。小さな子も指をさしながらきんぎょを探して楽しめます。
福音館書店「きんぎょがにげた」
トリプルミリオンセラー、今も大人気の定番絵本ですね。
我が家の子どもたちも全員大好きだった絵本で、ボロボロになるまで読みました。
おふろだいすき
おふろだいすき のあらすじ
ぼくはおふろが大好きです。ぼくはいつもあひるのプッカをつれてはいります。お湯でからだを流したら、プッカと一緒にお湯に入ります。「あつくもないし、ぬるくもないし、ちょうどいいかげん。」ぼくがからだを洗っていると、ざぁーっと湯ぶねからカメが現れました。すると、ペンギン、オットセイやカバ、クジラまで現れました……。子どもの空想の世界を、楽しいおふろ時間でのびのびと描いた絵本です。
福音館書店「おふろだいすき」
読むとお風呂に入りたくなっちゃう、心まであたたまる絵本です。
次々現れる動物たちにワクワクが止まりません。
林明子さんの絵もこのお話にぴったりの優しさとあたたかさ。
わたしも大好きだった名作です。
せんたくかあちゃん
せんたくかあちゃん のあらすじ
洗濯が大好きなかあちゃんは洗濯板で、家中のものすべてを洗ってしまいます。子どもたち、猫や犬、靴や傘まで、みんな洗濯して干されています。干された子どものへそを狙って雷さまが落ちてくると、かあちゃんは雷さままで洗濯! ゴシゴシ洗ったので、雷さまの顔からは、目も鼻も口もきれいさっぱり。でも大丈夫、かあちゃんに新しい顔を描いてもらい大満足で、空に帰っていきました。しかしその翌日、さらにびっくりすることが……。
福音館書店「せんたくかあちゃん」
ばばばあちゃんシリーズでお馴染みのさとうわきこさんの絵本。
こちらのせんたくかあちゃんもばばばあちゃんと同じように豪快。
あり得ない展開に、えー!と言いながらも子どもたちは夢中になります。
あいうえおえほん
あいうえおえほん のあらすじ
30年以上前から、ひらがなの美しさまで伝える絵本として多くの方々に愛されてきた名作です。
まず目を奪うのは、ページいっぱいに大きく記された美しいひらがな。
この絵本のためにデザインされた、オリジナルの書体です。その美しさは国内はもちろん、海外からも高く評価されています。書き順を示す文字も、子どもたちが正しく美しいひらがなを書けるようにと、すべてデザインされたもの。トメやハネなど、細かい部分に至るまで考え抜かれています。もちろん、絵もとってもキレイ!極限まで美しい線を追求し、対象そのものをとらえた独特のタッチ。鮮やかな中にも落ち着きのある、美しい配色。まるで1枚のポスターのようです。子どもたちの色彩感覚も大いに刺激します。見開きページにひとつの絵、ひとつの文字というシンプルなレイアウトは、子どもたちに絵と文字のイメージを繋げやすくします。美しくデザインされた形、色、印象は、子どもたちの感性も育むことができると思います。
そしてそれは、単なる文字という知識を超えて、豊かな感受性を養い、想像する力や考える力の源になります。 これは、感性も育む、『あいうえおえほん』です。
戸田デザイン研究室「あいうえおえほん」
今も色褪せることない鮮やかな色使い、デザインと構成。
大きく書かれたひらがなは思わずなぞりたくなってしまいます。
はじめてのひらがな絵本として長く愛され続けている絵本です。
きいろいのはちょうちょ
きいろいのはちょうちょ のあらすじ
ちょうちょ! と思って網をかぶせると意外や意外、花や木の実や風船で失敗また失敗。蝶の形の穴あきしかけでめくる楽しさ抜群!
偕成社「きいろいのはちょうちょ」
80年代は五味さんの名作が多いですが、こちらも仕掛けが楽しい絵本です。
次はなんだろう?と想像する楽しさを教えてくれます!
じゃあじゃあびりびり
じゃあじゃあびりびり のあらすじ
赤ちゃんに身近なものを、わかりやすい絵とリズミカルなことばで表現した、音から物を認識する絵本。赤ちゃんの耳が大好きな擬音語がたくさん登場する、0歳からのファーストブックの大定番絵本です。
偕成社「じゃあじゃあびりびり」
こちらは日本でいちばん売れているボードブック絵本です。
赤ちゃんは擬音に食いつきがいいんですよね。
手にも持たせてあげやすいサイズ感もポイントです。
まどからおくりもの
まどから おくりもの のあらすじ
窓の中にちらっとみえる姿をみて、サンタさんは贈り物を選んで配ります。ところが意外! 穴あきしかけの効果抜群、楽しさ最高。
偕成社「まどから おくりもの」
五味さんの絵本で「きんぎょがにげた」の次に人気なのがこちら。
しかけが楽しいシリーズ、クリスマス前に読みたくなる定番の絵本です。
14ひきのあさごはん
14ひきのあさごはん のあらすじ
顔をあらったら、みんなで朝ごはんの準備です。まきわりはお父さん。お母さんとおばあちゃん、さっちゃんとよっちゃんは、どんぐりのこなでパンづくり。他の子どもたちは野いちごつみにでかけます。
童心社「14ひきのあさごはん」
やきたてのどんぐりパンに、ジャムとジュース。おいしいきのこのスープができたら、テーブルを囲んで、みんなでいただきます。
おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃん、そして10ひきの子どもたちというねずみの家族が描かれたシリーズの2作目。
それぞれが役割を担い、できることをしながら助け合う様子が微笑ましい。
季節感あふれる自然の中を精一杯生きている様子になんだか励まされてしまうシリーズです。
やこうれっしゃ
やこうれっしゃ のあらすじ
人々がホームから夜行列車に乗り込みました。乗客たちは車中でおかしを食べたり、トランプをしたり、思い思いのときを過ごします。やがて、夜がふけ乗客たちは、客席や寝台車両で眠りにつきます。そして、朝をむかえると夜行列車は目的の駅につくのです。上野から金沢に向かう夜行列車で過ごす一夜。見開きいっぱいに描かれた絵からは、まるで乗客たちの会話がきこえてくるようです。今では珍しくなった夜行列車と人々の旅の営みをつたえる文字のない絵本です。
福音館書店「やこうれっしゃ」
絶対夜行列車の旅をしたくなってしまうと思いますが、残念ながら現在、夜行列車はひとつしかありません。
絵本の中にはもう今は無き昭和を感じさせる光景が広がっています。
一度は夜行列車の旅をしてみたいものですね。
わにさんどきっ はいしゃさんどきっ
わにさんどきっ はいしゃさんどきっ のあらすじ
虫歯が痛いわにさんと治療をする歯医者さん。同じ場面で同じ言葉を言います。それぞれの心理の違いを絵で表現したゆかいな絵本。
偕成社「わにさんどきっ はいしゃさんどきっ」
歯医者さんといえば子どもたちが苦手なお医者さんの代表格でもありますが、そんな歯医者さんをユーモラスに描いた絵本です。
一見わにさんの方に感情移入しちゃいそうですが、立場が違うだけで思いも違うことを楽しく教えてくれます。
パパ、お月さまとって!
パパ、お月さまとって! のあらすじ
ある晩のこと、窓の外にお月さまが見えました。
「お月さまと あそびたいな」
モニカはお父さんの肩にのせてもらいますが、いっしょうけんめい手をのばしてみても、お月さまには届きません。
「パパ、お月さま とって!」
すると、パパはながーいながいはしごをもってきます! それをたかーい山のてっぺんにたて、月までのぼりはじめました。
偕成社「パパ、お月さまとって!」
「はらぺこあおむし」でお馴染みエリック・カールさんの、月の満ち欠けにまで興味が持てる仕掛け絵本。
おつきさまに手を伸ばしたくなるのは子どもも、ひょっとしたら大人も経験があるでしょう。
パパの愛と頑張りに拍手ですね。
おつきさまこんばんは
おつきさまこんばんは のあらすじ
静かな夜の空。ネコが寝そべる屋根の上が明るくなって、しだいに金色に輝くまん丸いお月さまがでてきました。「お月さまこんばんは」。ところが、そこに黒い雲やってきて、お月さまを隠してしまいます。でも、だいじょうぶ。黒い雲は少しお月さまと話をして、また去って行きました。ふたたびあらわれたお月さま、にっこり笑顔で「こんばんは」。まるで話かけてくるようなお月さまのやさしい表情に子どもたちも思わずにっこり。
福音館書店「おつきさまこんばんは」
ゆったりとした文章と穏やかな起承転結が心地よい、ダブルミリオンの定番絵本。
我が家でも寝る前の読み聞かせの定番で、3人とも未だに全文覚えている刷り込み具合です。
裏表紙のおちゃめな表情もお気に入りポイント。
わすれられないおくりもの
わすれられないおくりもの のあらすじ
だれからもたよりにされ、したわれていたアナグマが死んだ。かけがえのない友を失った悲しみで、みんなはどうしていいかわからない。でもアナグマは、野原のみんな一人一人に、すてきなおくりものをのこしていった…。“死”の意味をやさしく温かく伝え、心にしみる感動をよぶ。
評論社「わすれられないおくりもの」
教科書にも載っているので、子どもの音読を聞いて涙した親御さんも多いかもしれません。
死という避けられない別れをどう捉えるのか、考えさせられます。
何度読んでも胸を打たれる名作です。
ごんぎつね
ごんぎつね のあらすじ
とある村の山に暮らす、ひとりぼっちの子狐「ごん狐」。
いたずらっこのごんは、ある日いつもの出来心で、川で魚をとっていた兵十のびくからうなぎをとってしまいます。ところが、しばらくして、兵十のお母さんが亡くなったことを知ります。自分と同じくひとりになってしまった兵十。もしかしたら、あのうなぎをお母さんは最期に欲しがったのかもしれない……。
心を痛めたごんは、せめてもの償いにと、兵十のうちへ来る日も来る日も、栗やまつたけを届けにいきますが……。
新美南吉の名作の世界を、黒井健がうつくしく格調高い絵で再現した絵本。
偕成社「ごんぎつね」
こちらも教科書に載っている定番絵本ですが、45年以上すべての教科書に載っているお馴染みの作品です。
きっと皆さんも教科書で読んだり、音読で聞いたりしてきたはず。
言葉にならないごんの気持ちを思うと胸が締め付けられます。
がたんごとん がたんごとん
がたん ごとん がたん ごとん のあらすじ
がたんごとんがたんごとんと、まっ黒な汽車がやってきます。駅で待っているのは哺乳瓶。「のせてくださーい」と言って汽車に乗り込みます。ふたたび出発し、がたんごとんと次の駅へ行くと、こんどはコップとスプーンが「のせてくださーい」。さらに次の駅では、リンゴとバナナが、ネコとネズミが「のせてくださーい」。みんなをのせて汽車は「がたんごとん」と終着駅へ。そこは……。くり返しのリズムが楽しい赤ちゃん絵本です。
福音館書店「がたん ごとん がたん ごとん」
ポップな色使いと絵、そして繰り返しが楽しい幼児向けの定番ロングセラー。
お客さんが集まって何になるのか分かった時の楽しさは、もう一回読んで!となります。
ウォーリーをさがせ!
ウォーリーをさがせ! のあらすじ
こんなせかい、みたことない!ページをめくってウォーリーをさがそう!
Amazon「NEWウォーリーをさがせ!」商品説明より
大人も子どもも夢中になって探しちゃう、探し絵本の定番です。
我が家の末っ子ポテトは定期的に夢中になる大好きな絵本。
世界中で大人気のシリーズです!
いないいないばああそび
いないいないばああそび のあらすじ
子どもたちの大好きな「いないいないばあ」をしかけ絵本で! かわいいキャラクターたちがお顔をかくして、「いない いない……」しかけをめくると「ばあ〜」とお顔が出てきます。
偕成社「いないいないばああそび」
縦開きの仕掛けが楽しい、あかちゃんのあそびえほんシリーズの2作目。
いないいないばあは赤ちゃんが喜ぶ鉄板ですね。
お出かけにぴったりなボードブック版もありますよ!
ずーっとずっとだいすきだよ
ずーっとずっとだいすきだよ のあらすじ
ぼくはエルフィーをわすれない。世界一すてきな犬だったんだ。エルフィーとぼくは、いっしょに大きくなった。ぼくの背がのびるにつれ、エルフィーはだんだん年をとり、そしてある朝、死んでいた。深い悲しみの中でも、ぼくには、ひとつ、なぐさめがあった。それは…。
評論社「ずーっとずっとだいすきだよ」
こちらも教科書に掲載されている絵本です。
わたしは子どもたちの音読を聞いて何度も涙していました。
言葉に出して想いを伝える大切さを教えてくれます。
とべバッタ
とべバッタ のあらすじ
恐ろしい天敵から身を守るため、小さな茂みに隠れすんでいたバッタが決心して、大空に向かって飛んでいった。力強く痛快な絵本。
偕成社「とべバッタ」
大胆に描かれたバッタの表紙が印象的な絵本ですが、中もすごいです。
田島さんらしいというべきか、構図も描き方も本当に大胆で迫力があります。
天敵に怯え隠れているバッタが飛び立つさまに勇気をもらえますね。
手ぶくろを買いに
手ぶくろを買いに のあらすじ
冬のある日、初めての雪を見た子狐はおおはしゃぎ。やわらかい雪のうえをかけていたらすっかり手が冷えてしまいました。
「お母ちゃん、お手々が冷たい、お手々がちんちんする。」
そこで母狐は、人間の町で、子狐に毛糸の手袋を買ってあげようと思います。子狐の片手を人の手にかえ、銅貨をにぎらせて、「かならず人間の手の方を差し出すんだよ」とよくよくいいきかせます。
トントン。
「このお手々にちょうどいい手袋ください」
ところが、子狐はお店でつい、狐の手のほうを出してしまったのです。子狐は無事に手袋を買えるのでしょうか。
母親の子を思う気持ち、子狐の緊張感が文章からあふれるように伝わる新美南吉の名作を、黒井健が情感豊かな絵で表現したロングセラー絵本。
偕成社「手ぶくろを買いに」
これは2011年まで小3の教科書に採用されていたので、今の親御さんは懐かしいと思う方もいるかもしれません。
優しい絵と、子を想う母の気持ちが母になった今読んでもグッときます。
残念ながら今の教科書には載っていないので、ぜひお子さんと懐かしのお話を楽しんでください。
こんとあき
こんとあき のあらすじ
こんは、あきのおばあちゃんが作ったキツネのぬいぐるみ。あきが成長するにつれ、こんは古びて、腕がほころびてしまいました。あきはこんを治してもらうため、こんと一緒におばあちゃんの家に向かいます。あきは、電車でこんとはぐれたり、犬に連れさられたこんを探したりと、大変な目にあいます。こんとあきは無事におばあちゃんの家につくことができるのでしょうか? お互いがかけがえのない存在であるこんとあきの冒険の物語。
福音館書店「こんとあき」
ぬいぐるみのこんとの冒険旅行にドキドキしちゃう1冊。
これを読むと鳥取砂丘へ行きたくなってしまいます。
年代ごとに楽しむ絵本
日本の絵本が本格的に始まったのは1950年代!
それから各年代ともロングセラーの名作を生み出しています。
その時代を振り返りながら、名作を楽しみましょう!
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