今日はこの絵本読んでー!!
はーい!
(え?またこれ読むの?同じ本ばっかり!)
なんてこと、あるあるですよね。
我が家も末っ子ポテトが特にこの傾向が顕著でした。
2歳ごろお気に入りだった『ふしぎなナイフ』は毎晩毎晩読み続け、その後もずっと定期的に読み聞かせていました。
『ふしぎなナイフ』について詳しくはこちらから↓
何度も同じ絵本を読みたがる時はどうすればいい?
結論:気が済むまで付き合ってあげてください!
ぜーんぜん、問題ないです。
むしろそれほどお気に入りになる絵本に出会えたなんて素晴らしい!
きっといつか大きくなったときに思い出す、その子にとっても特別な1冊なんです。
とはいえ、わたしだけの体験談で断言しても信じてもらえないと思うので…
都立多摩図書館の見解
子供は気に入った絵本を何度も何度も楽しみます。お気に入りの絵本は、心に刻まれて大切な一冊になるでしょう。やがて新しい本に手を伸ばすまで、とことん付き合ってあげてください。
教えて、先生!(絵本の読み聞かせ)
まさに本のプロからの意見。
安心しますね!
浜松市臨床心理士の見解
子どもがひとつのものごとを自分のものにするためには「繰り返し」の作業が必要です。ですから、「子どものため」という大人の理由で多くの種類の絵本を読んであげる必要はありません。子どもはひとつの絵本に満足したら自然に次の絵本を求めていきます。
はますくQ&A
なるほど!繰り返しの作業が大切なんですね。
柏市保育士の見解
一度読んでおしまいの絵本はごはんを噛まずに飲み込むのと同じこと。あまり噛まずに飲んだものは体の中に栄養としてうまく吸収されず排出されてしまいます。何度も繰り返し同じ絵本を読むことは、何回も咀嚼して絵本の栄養を余すことなく吸収している表れなのです。
保育士ママあかねさんの絵本のおはなし
めっちゃ分かりやすい例え!
よく噛んで吸収しているんですね。
というように、子どもと関わる仕事をされている多くの方々も口を揃えて「問題ナシ!」とおっしゃっています。
発達障害の傾向があると同じ本を読みたがると聞いたけど…?
こういう心配をされて、検索している親御さんもいるかもしれません。
発達障害にもいろいろ症状があり、そのうちの一つに「いつも同じパターンの行動をとることで安心できる」ものがあります。
そういったお子さんは、振り返ってみたとき幼児期に既に「そういえばいつも同じ遊びをしていた」「いつも同じ絵本ばかり読んでいた」となることがあります。
おそらく、そういった情報が逆転してしまったのではないかと思います。
上で専門家の皆さんがおっしゃっているように、多くの子どもは同じ絵本を読みたがります。
※分かりやすく可視化したものであり、円の大きさは実際の数ではありません。
ざっくり言うとこんな感じであり、同じ絵本を読みたがるからといって必ずしも発達障害とは限りません。
逆に言えば、発達障害でないとも言い切れません。
つまり、同じ絵本を読みたがることで、発達障害かどうかは分からないのです。
それは一つの個性なのだな、と理解してもらえればと思います。
親の方がしんどくなったらどうすればいい?
同じ絵本を読みたがる時は、とことん付きあえばいい!
とはいえ、読み聞かせている親の方がしんどくなっちゃいますよね。
同じ文章、分かり切った展開、もう飽きた、無理…
そんな時はどうする?
対策1:1日〇回まで!とあらかじめ決めておく
読み終わってすぐ「もう1回読んで!」攻撃が始まるタイプのお子さんにはこの方法。
今日の疲れに応じて回数を変えてもいいですよね。
「んー、今日はママ疲れて寝ちゃいそうだから、2回だけね!」とか。
もちろん余裕がある日はとことん付き合うのもあり!
対策2:読む体勢を変えてみる
いつも隣に座っているなら、膝の間に座らせてみるとか。
ベッドの上でうつ伏せに寝転がりながら読んであげるとか。
椅子に座らせて向かい合って読んでみるとか。
同じ絵本でもシチュエーションが変わるだけで新鮮な気持ちになれるかも!
対策3:声を変えてみる
これは読む側が飽きた時の対処法で、子どもには嫌がられるかもしれない諸刃の剣ですw
めっちゃカワイイアイドルになりきって読むとか。すっごいイケボの声優風に読んじゃうとか。
身近な誰か(パパやじじばば)をモノマネして読んでみるとか。
うちの子たちには好評でしたが、「もう一回!」は増えましたw
対策4:絵本をめくってもらう
読み聞かせのとき、絵本を持ってページをめくるのって、結構疲れるんですよね。
こちらが精神的にしんどい時は、お子さんにその役をやってもらいましょう!
読むだけ、なら意外と多く付き合ってあげられるかもしれません。
「〇〇ちゃんがページをめくる係ね?」と言うと喜んでやってくれていた娘たちです。
対策5:一部を読んでもらう
何度も読んで欲しがるくらいお気に入りの絵本なら、きっと言葉も覚えています。
決め台詞があればそこは読んでもらうとか。
ある程度文字が読める子なら、交互に読んでもいいですね。
大事なのは、無理をしないこと
読み聞かせは、親子のコミュニケーションのひとつです。
楽しい時間がイライラしたり険悪ムードになっちゃうのは悲しいですよね。
「もー無理!!」という日は「ごめん、今日は疲れすぎて無理だ!」と断ってもいいんです。
「ママ、今日はこっちの絵本読みたいなー」と短い絵本に誘導したっていい。
読みながら寝落ちする日があっても、それも思い出のひとつです。お疲れ様です。
とにかく無理せずいきましょう!
読み聞かせそのものがしんどい時には、動画などを利用してもいいですよね。
楽しくない日はやらなくたっていい!
お子さんの思い出に楽しい記憶を残すために、すてきな時間を過ごしてください。
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