山の日って昔からあったっけ?
いや、比較的最近制定された祝日だよ。
(いつだったか忘れたけど…)
山の日って、いつの間にか祝日になっているなーくらいの認識しかない方、いませんか?
わたしはそうですw
今年は山の日の意義を知って、子どもたちと理解を深めてみましょう!
「山の日」についての基本
山の日とは?
山の日は2016年に制定された、祝日の中でも一番新しいものです。
内閣府の「国民の祝日について」によると、山の日は山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日となっています。
日本の国土の75%を占める山地。
わたしたちの先祖もずーっと山の恩恵を受けてきましたね。
なぜこの日なの?
実は明確な理由はないのです。
もともと1995年に海の日が制定されて以来、日本山岳会が山の日も制定しようという運動をしていました。
その中で候補日が祝日のない6月上旬、海の日の翌日やお盆前などとなり、お盆前の8月12日という案が採用されることになりました。
しかし、8月12日といえば日本航空123便が御巣鷹山に墜落した日でもあります。
その日に山の日を祝うことに違和感を覚えた議員や知事が見直しを求め、結局8月11日に前倒しされました。
八という漢字が山に見える、11は木々が立ち並ぶ様子を表しているなどと言われることもあるようですが、制定の経緯を見れば後付けの理由だということが分かります。
他にもある!?山の日
山の日が国民の祝日として制定される前から、独自の山の日を制定していた自治体もあります。
例えば8月8日は「やまなし山の日」「ぎふ山の日」、11月11日は「かがわ山の日」「えひめ山の日」「こうち山の日」などです。
ここでも8や11が多く使われていますね。
ちなみに8月11日は「きのこの山の日」でもあるんですよ!
山の日に行われていることは?
「山の日」全国大会が行われている
山の日の制定に尽力してきた全国山の日協議会が、山の日の制定意義を広く知ってもらうために全国大会を開催しています。
記念式典や歓迎フェスティバルなど、様々なイベントが行われています。
登山を楽しむイベントが開催される
全国各地で様々な山に関するイベントが行われていますが、中でも登山を楽しむイベントが多いようです。
親子で楽しむ登山のイベントも!
興味がある方は山の日協議会のイベントページからお近くのイベントを探してみてくださいね。
山の日に読みたい絵本
山の日に読みたい、山にちなんだ様々な絵本を紹介します。
まずは山を知ろう
山とはなんだ? 山の奥深さを知る絵本を紹介します。
これはやま
これはやま。ちょっとそこまでピクニックというようなやま。これはやま。人がぽつぽつ住んでいるようなやま。これもやま。話にはきいたことがるけれど、だれも見たことのないようなやま…。
Amazon「これはやま」商品説明より
山と一言で表しても、いろいろな山があるのだという視点を思い起こさせてくれます。
人の手が入った山、入っていない山、そもそも存在しているのかどうか…な山。
シンプルですが大人が読んでも楽しめる作品です。
あるくやま うごくやま
大地の大きさ、強さ、そのふしぎさを、マンガタッチで、楽しくわかりやすく説きあかす絵本。
童心社「あるくやま うごくやま」
まずタイトルにびっくりしちゃう子も多いかもしれませんね。
山は歩かないし動かない…でも数万年単位で見れば、山は確かに動いている。
火山や地震、雨や雪など自然のすべてが山を変えていることをやさしく教えてくれます。
山は生きている
世界一高い山、エベレスト。エベレストはいまも少しずつ大きくなっているんだよ。山はどのようにしてできるのか、なぜいろいろなかたちの山があるのか、など山に関するさまざまな事柄を分かりやすく紹介する。
Amazon「山は生きている」商品説明より
山の高いところで貝の化石が見つかるのはどうして?
ここがむかーし昔は海だったからなんて信じられる?
専門用語も出てきて本格的ながらも、子ども向けにしっかり解説してくれる科学絵本です。
日本一高い山、富士山
日本人が愛してやまない山、富士山の絵本です!
ふじさん にっぽんいち!
知っているようで知らない富士山の魅力を伝える写真絵本。
日本一高くて美しい山として知られている富士山ですが、
実際はどのような山なのでしょうか。
本書では、そこに生息する動物や植物をはじめ、
高度によって変わる風景、四季の変化、山の成り立ちなど、
さまざまな角度から富士山を紹介していきます。山岳ガイドでもある写真家・峯村温の臨場感あふれる写真が、
ひさかたチャイルド「ふじさん にっぽんいち!」
子どもたちに富士山の魅力を伝えます。
写真だからこそ伝わる変化がとても美しい写真絵本です。
だけど大人が読んでもへえ~!とうなる知識も散りばめられています。
富士山が青く見えるわけ、ご存知ですか?
知りたい方はぜひ読んでみてくださいね!
この「しぜんにタッチ!」シリーズはどれもオススメ!!
富士山大ばくはつ
富士山はなんども爆発をくりかえしながら、今見られる姿になりました。古富士の出現や、新富士の完成、各時代の爆発の様子、現在の豊富な自然、そしてこれから起こるであろう爆発など、若い火山・富士山の姿を紹介します。
Amazon「富士山大ばくはつ」商品説明より
こちらは理科を習っている学年の小学生向け。
タイトルは怖いですが、富士山がどのようにできてきたのか詳しく描かれています。
富士山にのぼる
見ているだけでなく登りたい、と冬の富士山を登り始める著者。樹海や風穴などさまざまな場所、夏の山などの回想も入れつつ、富士山の全体イメージを伝える。知らない世界へ、自分の足でじっさいに踏み出すことの大切さを描く。
Amazon「増補版 富士山にのぼる」商品説明より
こちらも写真絵本ですが、冬の富士山登山の光景が広がります。
壮大で美しい、だけどどこか畏れ多くも感じる富士山の姿です。
この絵本を読むと、巷で話題の弾丸登山がどれほど危険なのかも分かりますね。
登山がしてみたくなる絵本
実際に山を登ってみたくなる絵本です。
夜を歩く
真夜中、母親に起こされた姉弟。「やくそく、おぼえてる?」と言われ、家族四人で夜のなかへと出かけていきます。あたりは静かで、時々あかりが灯ったたてものがあり、やがて町から山へ。暗闇のなか、聞こえる虫の声、木の葉のざわめき、見上げれば満天の星・・・・・・そして山を登った先に待っていたのは、朝をつげる美しい日の出でした。美しい青で描かれた夜の闇。目を凝らすと、さまざまな発見があります。しめった土のにおい、吹き抜ける風、カサカサという落ち葉の音まで感じられるような作品です。
BL出版「夜をあるく」
これは夜の登山なので初心者には難易度がかなり高めだけど、絵本なので良いのですw
闇に包まれる山、そしてそこから見える美しい光景に言葉を失います。
絵がとても素敵なので、ぜひ実際に読んでみてほしい!
ポレポレやまのぼり
絵がカワイイので幼児向けかと思いきや、本格的な登山をしている動物たちなのです。
キャラクターがまた個性的でいい!
登山の醍醐味もしっかり描かれていて、まさに登山がしたくなる絵本です。
作者のたしろちさとさんはアフリカのキリマンジャロ山を登ったことがあるんですって!
だからこそリアル感のあるお話になっているんですね。
はじめてのやまのぼり
美智子(みちこ)さまが、まだ幼い少女であった紀宮(のりのみや)さま、現在・黒田清子さんとの思い出をもとに綴った、優しく詩情にあふれる文と、画家・武田和子さんの、柔和で繊細なタッチのイラストレーションによって描かれた優しさ溢れる絵本。
目には見えないけれど、山のどこかにいるカモシカの存在を信じながら、はじめての山登りを成しとげたひとりの少女の多感で一途な想いと、それを優しく見守るひとりの母親である作者の想いは、私たち読み手の心をそっと温めてくれます。
Amazon「はじめてのやまのぼり」商品説明より
作者はなんと上皇后陛下・美智子さま。
その実体験をもとに描かれた絵本なんです。
まさにはじめての山登り、カモシカの存在にワクワクする心も微笑ましい。
楽しい山のおはなし
ただただ楽しく読める山の絵本です。
やまのぼり
春、天気もいいし山登りにいこうと、ばばばあちゃんは考えました。お弁当と水筒とお菓子をもって、リュックを背負っていこうとしたら、森の動物たちが、おもちゃやボールやラッパ、お鍋にお皿、バケツ、毛布、テント……と、大荷物をもって集まってきました。こんなにたくさん山までもっていけません。考えたあげく、ばばばあちゃんは、家の屋根を山にしてしまおうと……。
福音館書店「やまのぼり」
我が家の子どもたちが大好きな「ばばばあちゃん」シリーズより。
大荷物になっちゃうのは登山の準備あるあるですが、まさかそんな発想に!?
こんなやまのぼりも楽しいですよね!
わたしもだーいすきなシリーズ、こっちもチェックしてみてね!
やまのおふろやさん
しんしんと雪が降る山の中。ぽこぽこわいているお湯の中に、動物たちがつぎつぎどぶーん。ユーモアあぐれるほんんわかあったか絵本。
Amazon「やまのおふろやさん」商品説明より
このおふろやさんシリーズはとってもカワイイので幼児の皆さんにオススメ。
山バージョンもほっこりしますし、最後のお決まりのどっこいしょも良い。
山のとしょかん
山里にひとりですむおばあさんは、ある夜、不思議な男の子になつかしい絵本を読んであげました。それから男の子は、毎夜やってくるようになり、不思議に思ったおばあさんは……。
文研出版「山のとしょかん」
山というキーワードはあんまり関係ないかもしれませんがw、素敵なお話なので紹介します。
読み聞かせをしている身だと、余計にグッとくるのかもしれません。
オチは読める展開ですが、それでもほっこりしちゃいます!
山には不思議が潜んでる⁉
山はなんだか畏れ多く感じることもありますよね。
そんなことを思い起こさせる絵本たちです。
わんぱくだんのてんぐのすむやま
わんぱくだんの3人がハイキングの途中で出会ったのは、自分のことを天狗だという男の子。男の子は、天狗らしいところを見せようとするけれど、失敗ばかり。やがて泣き出してしまいました。3人は、男の子のために、いっしょに遊んであげます。ーと、そこへ現れたのは大きな天狗!天狗は、男の子のお父さんでした。お父さんは、男の子と遊んでくれたお礼に、みんなを背中に乗せると…。
Amazon「わんぱくだんのてんぐのすむやま」商品説明より
人気シリーズの「わんぱくだん」は日常に潜む不思議な世界を描いています。
見慣れた近くの山にも、実は天狗が住んでいたり…
そんな不思議も何だか信憑性が出てきちゃうのが山の存在だったりします。
ねこまがたけ ばけねこしゅぎょうのやま
山には猫の国がある。そこで修行するために、ときどき猫は姿を消す。人間はそこに行ってはいけない……。加門七海、五十嵐大介の共演による怪しくも楽しい猫絵本が誕生!
Amazon「ねこまがたけ ばけねこしゅぎょうのやま」商品説明より
ねこまがたけ、猫魔ヶ岳は実際に福島県にあるんですよね。
本当にこんな猫の国があるかもしれない…なんて思わせてくれる妖しさは、作者の加門七海さんならではかもしれません。
猫の国!行ってみたいなと思って読むと、読み終わったときにはやっぱやめとこ…なんて思っちゃうかも。
やまびと
遠野を囲む山々には山人が棲むという。
汐文社「京極夏彦のえほん遠野物語」
森に迷いこんだ猟師が見た美しい女は何者なのか?
山で行方不明になる娘の行方は?
遠野物語は明治の民俗学者・柳田国男が岩手県の遠野地方に伝わる伝承などをまとめた物語です。
実際に語り継がれているだけあって、お話自体が面白い!
山の奥深さ、怖さを存分に感じられる作品です。
山への親しみと感謝を
遠くに見える山、ただそこにある山への親しみと感謝を…
山はしっている
日が昇り、日が沈み、ひとつの命が消えて、ひとつの命が生まれる。雄大な山々は生きるものたちのいとなみをずっと見守り続けてきた。静かな心に沁み通る文章と、息をのむほど美しいイラストで綴る至高のネイチャー絵本。
Amazon「山はしっている」商品説明より
遠くに見える山の奥深くには、こんな光景が広がっているのかもしれません。
人びとの賑やかな営みとは対照的なひっそりと静かで、でも雄大な営み。
絵が本当に美しく、心が澄み渡っていきます。
ぼくたちのやま
近く遠く、いつもそこにある山は、私たちの心の原風景。春夏秋冬 – 季節を装う山の姿は美しく、やさしく、どこか懐かしく…。時をきざむ自然・生命の息づかいのなかで、ふと感じる何かを大切にしたい。
Amazon「ぼくたちのやま」商品説明より
こちらは身近な里山の四季が美しい作品です。
詩のような短い文章と、季節感たっぷりの絵に心を打たれます。
大人が読むとノスタルジック、子どもが読むとどうなんでしょう?
ずっと引き継いでいきたい美しい山の姿です。
祝日シリーズは他にもありますよ~
こちらは勤労感謝の日に関するお米絵本とお仕事絵本。
昭和の日と昭和レトロな絵本はこっち!
むかしはみどりの日だったってほんと~?
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